本物の気功にふれて

悩める現代人に必須。癒しの気功についての私の体験。

「足ぶら」と「鉄球体操」

私が、ここのところ、気功と一緒にしているエクササイズの「足ブラ」と「鉄球体操」について書いておこう。
 
「足ブラ」というのは、能楽師でありロルフィングのインストラクターでもある安田登氏の「肝をゆるめる身体作法」という本の中に出てくる方法なのだが、特に大腰筋を活性化させるという。
能役者の中には、かなり年長者でありながら、跳んだり跳ねたり、また、ゆったりとした能の舞をピタッと決めて演じる、現役の役者が数多くいる。
 
つまるとこ、それは一般のダンサーなどとは違った鍛錬、つまりは大腰筋をはじめとしたインナーマッスルを、スリ足などの特殊な訓練で鍛えている(というか意識化してる)からという事らしい。
そのスリ足の予備訓練のような位置づけで、この「足ブラ」を紹介している。
 
やり方とすれば簡単で電話帳の様なものを台にして片足をのせて、もう一方の足を振る、これだけである。
壁の横などで手をついていてもかまわない。
コツとすれば、腰の位置は一定にして後ろは背中から前は鳩尾から足が伸びている様なつもりで振る。
これによって大腰筋が活性化されてくるという事だ。
 
簡単ではあるが、支えとなっている方の足がけっこう辛くて、始めは30回ぐらいしか振れなかった。
でもこれは、割と早く慣れてきて今は片方3分(150回くらい)は、まあ楽にふれる。まあ、5分を楽に振れる事が、目標だ。
 
そういえば、大気拳という中国武術創始者である澤井健一氏のこの拳法の鍛錬法は、立禅(立って行う禅)と這といって腰を低くした姿勢でゆっくりと歩く。この2つしかないそうだ。
スリ足と這。古くから伝わるものは、何か共通点があるみたいだ。
 
もうひとつが「鉄球鍛錬」だが、これは前にも書いた胴体体操の伊藤昇先生が、体の中心線を意識化し骨盤で地面をとらえるという感覚を実感させる目的で行っていた方法だ。
これは、美坂式鉄球体操という体操で使う3キログラムの楕円形の鉄球を少し腰を落とした姿勢で腰の上下動の作用で鉄球を上下に振るという方法だが、これは2000回から上級者になると10000回くらい振るそうだ。
筋力では、とても持たない。やはり腸腰筋(大腰筋と腸筋)インナーマッスルを活性化させて、腕・脚の筋肉は補助といった感じでやらないと、とても無理であろう。
 
私自身は、現時点で、何とか1000回こなすのがやっと、といったところだ。
 
この鍛錬を続けると骨盤の重さを感じてくるらしい。これが、武術の達人のいうところの丹田が出来るということらしい。
 
自分は武術家を目指すものではないが、武術の体の使い方というのは、本来の体の知恵といったものを突き詰めたものだと思う。
 
その一端に身をもって触れてみたいと思っている。
 
 
 
 
 
中健次郎先生公認・ェイスブック・グループ